ある目的を秘めて神社に訪れた少女に近付いた綺麗な女性。
やけになれなれしい態度に警戒する少女を境内のベンチに導き、小枝で地面に繭を描く。
「ねえ、カルドコットって知ってる?」
大事なものを堕とした少女と失くした彼女。リボーンドールが繋ぐ話。
まさみの創作短編小説
ヒューマンドラマ/短編
イラスト:Aru-rutan(@arararararura)様
ある目的を秘めて神社に訪れた少女に近付いた綺麗な女性。
やけになれなれしい態度に警戒する少女を境内のベンチに導き、小枝で地面に繭を描く。
「ねえ、カルドコットって知ってる?」
大事なものを堕とした少女と失くした彼女。リボーンドールが繋ぐ話。
まさみの創作短編小説
ヒューマンドラマ/短編
イラスト:Aru-rutan(@arararararura)様
どんな内容のモノを書いているの?見せてよ
と言われても、
恥ずかしいというか、ストレートに見せる
・・・・・・・・・気がしない。
こっそり書いているみたいで
後ろめたいというか、隠しているみたいで
そういったモヤモヤはあったが
別に特段悪いことをしているわけでもなく。
官能小説家の先輩のSNSをフォローする。
小説。
約600字。
11ページ。
催●律動音響55_がっこうゾンビ
8月◯日。
クラスのみんながゾンビになってしまってからもう3週間になります。
私だけ山岳部の部室に逃げ込めました。
食べ物はまだあります。武器になるシャベルもあります。
でも、好きだったあの子も、ゾンビになってしまいました。
まだ生きていかなきゃ、いけないんでしょうか。
とても、さびしいです。
催●律動音響55_がっこうゾンビ01_嫌なもとだち01.mp3
今夜もゾンビが、うなっています。生きていた頃、私にひどい事をしようとした男子だと思います。死ねばいいのに。
催●律動音響55_がっこうゾンビ02_嫌なともだち02.mp3
今日は3人のゾンビを叩きました。女子です。きっと私をいじめた子です。こわくて顔もみれません。シャベルが汚くなってとてもいやです。
催●律動音響55_がっこうゾンビ03_みんな嫌い(立体音響).mp3
まいばんゾンビに追われるゆめを見ます。みんな大きらい。でも、あの子だけは好きでした。片思いだった、いまはもう人間じゃない女の子。告白したかった。
催●律動音響55_がっこうゾンビ04_ひとつになりたい…01.mp3
あのこはどこ すきだっていいたかった なにもわからない でもあのこと ひとつになりたい
催●律動音響55_がっこうゾンビ05_ひとつになりたい…02.mp3
あしがない かたいぼうで きられた すきなこが いるきがする ひとつになりたい
催●律動音響55_がっこうゾンビ06_すきなこ いた.mp3
このこだ わたしを たたいてる あ めがとれた でもわかる このこだ すきなこ いた
催●律動音響55_がっこうゾンビ07_好きだった子です.mp3
まちがいありません。いま部室の前にいます。知らずにシャベルでいっぱい殴っちゃいました。でも分かりました。なんてことを。好きだった子です。いまドアを開けるね。
催●律動音響55_がっこうゾンビ08_いま、ひとつに(立体音響).mp3
うれしい あの娘も すきだった 身体の中に たべて くだける ふきでる つぶれる ひとつに とけろる うれしい しあわーーーーーーーーー
催●律動音響55_がっこうゾンビ09_全てにありがとう(立体音響).mp3
私は大好きな娘の中で、大好きな娘と、ひとつになりました。ここには大好き以外、何もありません。好きな娘の中で、私は永遠に幸せになります。ありがとう。全てにありがとう。
—————-
それぞれ1本20分前後の長さになっております。
約8000文字の小説です。
本当はR18にしようと思ってたのですが、そういうシーンが1話には書けなかったので、2話からR18になると思います。
ポワーーン・・・・
と大きなギラギラニヤニヤした
大きく光る
太陽が
街中を白っぽくしているような気がした・・・・。
それは記憶である。
遠い過去の記憶。
小説。
約400字。
12ページ。
駅前のファミレス『バンビーナ』に偶然居合わせた人々。
未知のウィルスが蔓延し人々がゾンビ化する世界で、店内に取り残されたバツイチ三十路の七瀬は予備校生の八尋と親しくなるが、パニックは次第に加速して……。
パンデミックホラーコメディー短編。
表紙はダイ街さまにお願いしました。素晴らしいイラストありがとうございます。
「銃口の中には天使と悪魔が住んでいる。どちらが見えるかで死後行く場所がわかる」
マフィア専属の殺し屋として仕事をこなす主人公は、会計士の家にいた●●を殺せず、自分の息子として育てることに。
彼の父親もまた殺し屋であり、「銃口の中に天使と悪魔が住んでいる」と馬鹿げたことを言ってはばからなかった。
主人公は息子に銃を仕込み、自分の後継者として育て上げるのだが……。
表紙:TEM(@TEMdesu_)様
天空を見上げ、
古いビデオカメラを使って景色を撮った。
その後のことである。
谷底のような
緩い集落の話である。
鬼ごっこと言っても
それほどホラーじみたことではない。
3ヶ月。
影が追ってくる。
しかし今の時代の特徴でもあるのか
何が起こっているわけでもないだけに
やっかいなのではある。
小説。
約300字。
9ページ。
歪にゆがんだ崖。突き出た岩もある。
落ちたら命はない。
旅人は目を凝らして見ようとしたが
足元に落ちた石ころが霞んで見えない。
それよりも落ちないことに意識が向くからである。
仕方なく彼は遠くの空を見渡した。
白っぽい水色の空にちぎれた薄く細長い雲がたくさん浮かんでいる。
小説。
約300字。
8ページ。
――最後に菫子の視界に映ったのはわざとらしい青色だった。
トラックに撥ねられた宇佐見菫子は異世界転移し、冴月麟と名乗るいじめられっ子の少女と出会う。
だが、トラブルを起こした董子は入学早々、退学勧告を受けてしまう。退学取り消しの条件はランクマッチでの勝利。
そして、対戦相手は麟をいじめていた人物だった……。