朝、陰鬱な面持ちで目覚める・・・・・。
枕と頭部の間に挟まった腕。
背中を丸めて固まって寝ていたようだ。
泥のような夢。
白い小さな部屋で化け物複数人が椅子に座っていた。
・・・・・・どういうわけか・・・?
とぼとぼとベランダ手前のガラス引き戸まで足を運ぶ。
ブラインドを開けると・・・・・・。
小説。
約300字。
6ページ。
朝、陰鬱な面持ちで目覚める・・・・・。
枕と頭部の間に挟まった腕。
背中を丸めて固まって寝ていたようだ。
泥のような夢。
白い小さな部屋で化け物複数人が椅子に座っていた。
・・・・・・どういうわけか・・・?
とぼとぼとベランダ手前のガラス引き戸まで足を運ぶ。
ブラインドを開けると・・・・・・。
小説。
約300字。
6ページ。
薄い橙色(だいだいいろ)の煙が中央にぼんやりと浮かんでいる。
それは闇の中である。
煙は実体がない。
そのためパンチが直接当たることはない。
しかし・・・・・・。
小説。
約200字。
5ページ。
自分で真っ白なキャンバスに色とりどりの絵の具で美しい絵を描いていかなくてはならない。
顧客に喜んでいただけるように。
それは受容ではなくて能動的な行為だ。
嫌になる時代もあったりしたが、幸い喜んでいただける経験があって続けている。
僕の作ったものに呼応して返ってくる喜びの声が、モチベーションなのだ。
だけどちなみに、自分だけのオリジナルなんて存在しないらしいのだけどね。
生まれた時は何も持たなかった俺たち。
つまりは自分の独自性って、結局誰かに与えられたものをなぞらっているだけってことだ。
物書きなら文字、文章の断片全てに言えることだと思う。
小説。
約1100字。
13ページ。
俺は闇の中にいた。
ある種陰鬱なうっそうとした心の茂みの中であった。
しかしそこは利点として気楽であった。
そんなある日近くの公園で花火大会があった。
入り口の門の前でスーパーマンが待ち構えていた。
小説。
約300字。
4ページ。
味のある風景。
山間に生えそろった木々が少し開けた場所がある。
そこに木造りのカフェがある。
サラリーマンとして真面目に30年頑張ってきた岸元という男がコツコツ貯めたお金を費やしてカフェを経営している。
完全に個人的な趣味である。
インターネットでは宣伝をしていないため、人づてでしか知り得ない完全な
穴場である。
小説。
約700字。
10ページ。
今はどこでもこのルーティンという言葉が流通していますが、これを持って生きないと情報で飽和している時代においては自分が崩れていくような時代だと思うんです。
どこでもルーティンについては謳われていますから、このエッセイではポイント要点を次に絞りたいと思います。
極限まで小さくして、いかなる時でも自分が実行できるまでに還元する。
これは自分自身が現在出来ていることです。だから実質的な中身のあることだと思います。
エッセイ。
約400字。
3ページ。
アエコさんは心の傷の持ち主。
まぁ・・・それなりにはお気の毒な傷ではあったが。
井戸の中でそれをずっと温めて大切そうに大切そうにこれ以上増えないように膿が生じないようにケアし続けておられる。
だけどそこは周囲が狭い石の筒壁。
真っ暗闇で水しか溜まっていない。
暗い暗い井戸の中である。
小説。
約400字。
4ページ。
動かない空き地のベンチ
そのベンチは、空き地の砂地の上に張り付いたように全く動かなくなってしまった。
青いキャップのツバを後ろに回して被ったサトシは、ベンチの足を持ち上げ必死に動かそうとするが厳然と佇んだまま。ピクリともしない。
ベンチはある夜、空き地近くの自販機で買った缶ジュース片手にそれでもどうにかして動かそうと頑張るサトシにこうつぶやいた・・・。
「俺はもう疲れたんだ・・・・・・」
一瞬どこから聞こえてきたのか分からずキョロキョロと辺りを見渡すが・・・どうやらそのベンチの声だと気づく。
見上げると空は今夜も変わらず無数の星屑が散らばっている。
小説。
約500字。
6ページ。
僕は、仲間のカズトとスケッチ画板の上に真っ白な画用紙を乗せてスケッチをした。
街の少しへんてこな場所にある電柱がある。
その電柱の向こうに広がる山々を描いた。
太陽光が爽やかな春の午後の話。
青々と空が広がって千切れ雲がぼんやりと漂っている。
だけど絵の焦点は電灯に当たっていた・・・・・・。
「電灯が動いた理由なんて一生分からないままだよ・・・」
ある朝通りかかると、その位置が数メートル横にずれていたのだ。
小説。
約500字。
6ページ。
全長1キロのバカでかい滑り台が、その街の中心部の大きな芝生の公園にある。
●●たちの純朴で無邪気な遊び場所となっている。
その滑り台にこのたび、一つの分かれ道が設けられた。
無邪気な●●の遊びという前提であるが、言わば恐怖のロシアンルーレットである。
滑り台の最後の方に、分かれ道が設けられる。
どっちへ滑っていくか、その方向性は風の向きやその時の体勢などの状態によって分からず、急角度の猛スピードで滑るためどっちへ行くかは自ら決めることが出来ない。
小説。
約700字。
7ページ。